1、衝撃! お湯取りを使用の場合は黒カビが水道水の5倍~10倍以上増えます。
お風呂の水の再利用は節水に貢献して大変経済的にも良く見えますが実は洗濯機は黒カビだらけなっています。洗濯機上部の給水口から残
り湯が洗濯機に注水されるのですがその残り湯には雑菌、皮脂などが多く含まれています。分解洗浄に行くとお湯取りを使用されているの
がわかると気合が入ります。ほとんど上部蓋の裏側が黒カビで汚染されているからです。また洗濯パン底部には黒カビをコーティングした
皮脂が粘土質みたいにべったりとくっついております。これは通常のクリーナーではまず落ちません。分解しても3回はつけ置きしないと
中々汚れは落ちてくれません。お湯取りホースの中は雑菌でいっぱいです。せっかくお洗濯しても汚れは落としても菌までは落としてくれ
ません。(酸素系漂白剤は別)梅雨時の生乾きの臭いはこういう雑菌が原因とされています。そのため長期間のお湯取りホースはお勧めで
きません。お湯取りホースの中は雑菌だらけです。こういうお湯取り使用は世界のなかでも日本だけです。海外ではあまり風呂に入る習慣
がないため(ほとんどシャワー使用)日本人のもったいない精神が働き無駄なく使用したりします。でも掃除する側からみるとせっかくの
お洗濯なのにわざわざ雑菌と皮脂の水で洗わなくともと思います。どうしてもお使いになりたかったら2~3年置きにホース交換するか水
道水に切り替えていただければ黒カビの増殖は改善されます。毎月の水道料と計算しながら効率の良い方法をお考え下さい。
余った残り湯は植木など植物に与えてみたらどうでしょうか?
2、激震! 肌にやさしい貝成分の洗剤で使用方法を間違えると洗濯機が悲惨なことに。
洗濯機が汚れる原因としまして粉洗剤があります。洗濯石鹸(界面活性剤)は肌にやさしくアレルギーで皮膚の弱い方や敏感な方が良く使
用されます。また刺激が少ないため赤ちゃんなどの産着の洗濯にも使用されます。最近は液体洗剤にも界面活性剤が入っているのもありま
す。ところが人にやさしい洗剤でも機械には厳しく洗浄の時にはいつも苦労させられます。それは洗剤カスです。ステンレスでできた洗濯
パンなどは洗剤カスが着いて石化していたり変色しています。また樹脂系のパーツなどは硬化してしまいかなり洗濯機の寿命を縮めていま
す。メーカーによっては粉洗剤を使い続けた7年使用の洗濯機は敬遠されがちです。モーター軸に組み込んでいる洗濯パンやパルセータが
石化してコンクリートで固めたように癒着して外れないからです。通常の液体石鹸でも量が多いとなりますが粉洗剤は石化しやすく業者泣
かせといわれています。それよりも上回るのが天然成分の貝洗剤です。黒カビ除去や臭いが改善されたと評判は良いのですがカルシウム成
分が洗剤カスとなりあらゆる所にくっつき石灰化しています。除去が大変で通常の溶剤では落ちません。しかも分厚い層になっていて樹脂
系のヘラで傷付けずそぎ落としながら最後は酸性系の溶剤で落とします。ステンレス部分は酸を使用すると変色するので慎重に落とします
。通常は3時間で終わる作業が7時間かかる場合もありました。あらゆるところが石灰化して洗濯機としては重症です。なぜこうなったと
かいいますと使用方法に問題があります。使用する量は適量で(多くなるとそれだけ沈殿します)水やお湯でカップで溶かしてから入れて
ください。粉洗剤も同じです。量を多くしたからとそれだけきれいになるわけではなく反対に洗濯機を痛めます。