洗濯機の汚れの種類

 

1、黒カビ  定番の黒カビです。ひどくなるとワカメから木耳の状態になりあらゆるパーツの隙間に

       繁殖して取り除くのも大変です。塩素剤が効きますが根を張っている場合は数回に分けて

       取り除くため作業時間もかかります。新しい黒カビは塩素剤で溶けますが木耳状態になる

       と溶けないため各種のブラシで取り除きます。

 

2、赤カビ  カビの種類の中でもヘドロ状になっている赤っぽいカビで臭いの原因にもなっています。

       除去掃除にとても手間がかかります。洗濯パンの溝は根気よくブラシを使用して取り除く

       ため作業時間は黒カビの倍近くかかります。

 

3、柔軟剤  柔軟剤の入れすぎによるもので柔軟剤の取り込み口や洗濯槽の周りなどにプラスチック

       のように固まって層ができています。更に黒カビを生きたままコーティングしているため

       クリーナーも効かず厄介な汚れです。取り除くにはスクレーパで根気よく削ります。

       すでに固まった柔軟剤はお湯にも溶けずらく手作業で取り除いてから塩素剤で黒カビを

       落としていきます。

 

4、洗剤カス 粉洗剤による汚れで洗濯槽や洗濯パンに層を作って白っぽくついている洗剤カスです。

       洗剤が溶けきらずに出る脂肪酸で金属石鹸とも呼ばれています。塩素剤が効かず取り除く

       には酸性剤に変える必要があります。汚れの中でも落ちづらく非常に厄介な作業です。

       特に日立製やパナソニック製の軸に張り付くとコンクリートで固めたようにパルセータ

       が外れません。洗濯パンの軸中央部分にびっしりと入り込み取り除くのは一苦労です。

       ステンレスは酸性剤を使用すると変色するためアルカリ剤を使用します。

 

5、糸くず  実際には糸くずやペットの毛に黒カビが繁殖してパーツの至る所に入り込んでいる汚れで

       分解出来ない箇所にも潜り込んでいるため取り除くには根気が必要。 酷い状態になると

       乾燥機能が全く効かず糸くずの埃が洗濯槽側や洗濯槽の外側まであふれ出しまた風の逆流

       でホースを伝い柔軟剤のポケットまで入ることがあります。

 

6、油系   お湯取りで長年に渡り付いた皮脂や洗濯ものに付いた油分などで洗濯パンの溝に黒い粘土

  軟膏剤  状がついた汚れ。この油系汚れも黒カビを生きたままコーティングするため通常のクリー

       ナーでは落ちません。油系なのでアルカリ洗剤でこまめに落とした後塩素剤で黒カビを落と

       します。こちらも根気よく取り除く必要がありますので作業時間も相当かかります。

       それと皮膚アレルギーの方でステロイド軟膏を使用されている場合も油成分がべたついた

       状態で洗濯槽や洗濯パンのステンレス周りに付いております。こちらは通常の油よりも

       粘着性が有り黒カビを覆ったり糸くずなども巻き込んで層になって大変取りずらいです。

       こちらは強アルカリ剤でタワシなどで根気よく落とします。作業時間は倍近くかかります。

 

7、水垢   こちらはお湯取りホースを使用する洗濯機によく見られます。通常の黒カビ除去剤では

       落ちにくく強めの塩素剤で根気よくブラシで落とすため作業時間がかかります。

 

8、泥、砂  小さいお子様やスポーツされる方のご家庭に多く洗濯機の底には泥や砂が沈殿しいます。

       洗濯機メーカーによっては洗濯パン底にポケットが有り溜まりやすくなります。

       そのため石膏で固めたようにポケットに埋まり水流の妨げになります。先の尖った工具

       で一角を崩し除去します。

 

9、サビ   仕事の関係で作業着に鉄粉がついているケースがあります。そのまま洗濯すると流れずに

       洗濯槽底に鉄粉が付着してサビとなります。その他には女性のヘアピン、クリップなどが

       糸くずフィルターパネルの裏側に引っかかってそのままサビとなります。洗濯パンを分解

       しない業者が多いためパネルを見ることがないため状態がわかりません。しかしそのサビ

       が樹脂やステンレスを変色させ劣化します。洗濯パン底の鋳物で出来ている丸盤などは

       腐食させます。また糸くずフイルターパネルの裏側はヘアピンなどでゴミが溜まりやすく

       臭いの原因にもなります。鉄粉サビはスクレーパーで削り取ります。

 

10、藻   非常にレアであります緑色の藻が根づいている場合があります。黒カビは塩素剤で溶けま

       すが藻は溶けないためかなり大変です。塩素剤で死滅しますが根を張っているため細かい

       ブラシで削るように取り除きます。死滅するとグリーン状の液体になります。

 

11、ホタテ この洗剤はホタテ貝の殻成分が入っておりカルシウムが洗濯機のあらゆる所に付着し除去

   貝洗剤 するのが一苦労です。白く固まった石灰と一緒で石みたいに固く取り除くには砕かないと

       取れません。カルシウムなので酢酸で溶かすこともできるでしょうが匂いがきつくて掃除

       には向きません。また時間もかかります。最近はこういう洗剤もエコ洗剤として増えてきた

       感がありますが適量で充分にすすぎをすれば問題はありません。しかし大量に入れすぎて

       しまうと洗剤は解けきれず沈殿してしまい掃除もままならない悲惨な結果となってしまいます。

       この洗剤の場合は掃除の難易度が高いため通常より時間がかかります。最強な汚れです。

 

12、クッション 年に数回の依頼がありますが大変な労力が必要となります。粒も0,3㎜~8㎜までと色々

     ビーズ ありますが0,3㎜が多く粒が小さいため洗濯槽外まで破裂して散らばります。掃除機も

         入らない箇所があり大変な作業になります。時間もていねいにやるのであれば7時間も

         かかる場合があります。

 

難易度Best 12

 

第1位    クッションビーズ破裂

 

第2位    ホタテ貝洗剤カス

 

第3位    黒カビ+柔軟剤+藻

 

第4位    黒カビ+油系+泥

 

第5位    黒カビ+洗剤カス+水垢

 

第6位    黒カビ+軟膏系の油成分 

 

第7位    黒カビ+柔軟剤

 

第8位    赤カビ+水垢

 

第9位    藻(根っこの強い)

 

第10位   水流穴に入り込んだ糸くず+黒カビ

 

第11位   鉄粉錆(洗濯槽底にへばりつきスクレーパーでそぎ落とす)

 

第12位   泥砂(隙間に滞留すると石みたいに固まる)

 

 

それをピカピカにすると